宿泊予約システムにおいて予約フォームに入力する名前や住所は、旅館業法で定められた宿泊者名簿の記載事項と関係はなく、予約申込者に対する連絡先の情報です。
が、新型コロナウィルス感染症の対策の強化が必要になりましたので、宿泊者の連絡先を予約の段階で登録できるように、宿泊者連絡先登録機能をVer.1.4で追加しました。
宿泊者連絡先の入力は、予約フォームで申込者連絡先と同じ画面で操作します。
入力追加後の編集操作はありませんので、変更が必要な場合は削除して新たに入力、追加してください。
予約受付は、宿泊者連絡先の入力がない場合や宿泊人数と入力数が異なっている場合であっても、予約申込みを受け付けます。
予約後の追加や削除は、同様の操作方法で予約の確認画面上で操作することができます。
宿泊者連絡先機能の利用の設定
予約フォームに宿泊者連絡先の入力機能を利用したい場合、各種設定の予約フォームタブにある「宿泊者連絡先登録」を設定することで、機能が有効になります。
入力項目の選択、必須指定、順番の設定
入力項目を自由に追加することは、Ver.1.4ではできません。
標準で用意された7項目(名前、性別、年齢、Eメール、郵便番号、住所、電話番号)のどれを利用するかの選択、空白状態を避ける必須指定、入力項目の順番は、プラグインディレクトリにある「src/MTSAcbBooking/Config.php」ファイルの後方で、PHPプログラムの配列を利用して定義しています。
// 宿泊者連絡先使用項目(need:必須、use:任意、nouse:未使用) public static $contactItem = array( 'name' => 'need', 'gender' => 'need', 'age' => 'use', 'email' => 'use', 'postcode' => 'use', 'address' => 'use', 'phone' => 'need' );
配列のキー名は、項目の識別子としてタグ内で利用されます。またプログラムが入力をチェックする場合の条件判断に利用しますので、このキー名を別の文字列に設定することはできません。
配列の値は文字列で、「need」ならその入力項目は必須入力項目、「use」なら任意の入力項目、「nouse」は入力項目として利用しません。
入力項目や表示の順番は、この配列要素の並びで決まります。
メール文へ挿入する
メール文へ宿泊者連絡先を挿入する場合、次のリプレースメントをテンプレートの挿入箇所へ記入してください。
%GUEST_CONTACT%
1行に1名の連絡先が挿入されます。
1行の中の項目並びは、上述の「src/MTSAcbBooking/Config.php」ファイルで次のように変数設定されています。
// 宿泊者連絡先メール出力の項目指定 public static $transContact = array( 'ja' => "%CONTACT_NAME% %CONTACT_GENDER% %CONTACT_AGE% %CONTACT_EMAIL% %CONTACT_POSTCODE% %CONTACT_ADDRESS% %CONTACT_PHONE%", 'en' => "%CONTACT_NAME% %CONTACT_GENDER% %CONTACT_AGE% %CONTACT_EMAIL% %CONTACT_POSTCODE% %CONTACT_ADDRESS% %CONTACT_PHONE%", );
表示出力とデザイン
表示出力するタイトルやメッセージは、次のファイルの下部に以下のような配列名で設定されています。
ファイル名:src/MTSAcbBooking/DataResource.php 配列変数:public static $gForm = [ … ];
表示文は多言語対応です。それぞれのサイトに合わせて設定を変更してください。
予約フォームへ表示するデザインについては、プラグインに添付されてたスタイルシートのファイル「src/MTSAcbBooking/css/mtsab-booking-form.css」を書き換えるか、あるいはテーマディレクトリのスタイルシートに追加してください。